2017 September

 

 

 
 
9月に入ると何もかもが一斉に始まるパリ。パーキングはどこもいっぱい!入る のも待ち、更に出るのもこの長蛇の列、支払った後に延々待ち自分の番 が来た 時には追加料金に。大声でがなる日焼けしたマダム、係りの人が飛んで来て手動 でパーキングのバーを上げる。夜のカフェもヴァカンス帰りの人 でごった返し 何とも疲れる・・・9月が始まった実感。

 

 

 
 
 
毎年9月に入るとヴァカンスで無くした、壊れた・・・とBIJOUXのお修理 が相次ぐ。ヴァカンスでお世話になった友人にプレゼントしたいからと ギフト のリクエストも多く、皆さんのヴァカンスのお土産と共ににわかに賑わう。ヴァ カンス先で素敵にコーディネイトした写真を見せて頂くのも嬉し く本当にデザ イナーで良かったと思う時間。

 

 

 
 
ヴェネチアに向かう今日、再びCDG空港へ。年々巨大化しているこの空港、各 ターミナルを繋ぐ道路も立体交差でまるで未来都市のよう。心もとない ほど細 いコンクリートの柱に「地震がない国」だから出来る構造だといつも思う。

 

 

 
 

あまりにも忙しく慌しかったこの一週間、飛行機が飛び立つと本当にほっとす る。そしていつものことながら空の美しさに癒される。刻々と変わる雲の 動き と空の色、いつまで見ていても飽きない。空ほど美しいものはない・・・、とい つものフレーズ。

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  快晴のヴェネツィアも空港に着くやいなや大雨、遅れに遅れてようやく飛んだ最 終便、雨のパリに着く。最終便でディレイすると、ましてや空港が本島 から遠 いヴェネツィアでは本当に不安になる。遅い時間でガラーンとしたシャルル・ ド・ゴール空港、いつもは長蛇の列のタクシーも誰も居ない。

 

 

 

 

   
 
 
  パリに戻ると例年通り、長いヴァカンスが明け「一気に始まる!」・・・。どこ もかしこも日焼けした人々で長蛇の列。私はスグに帰国を控え雑用に追 われる もとにかく何でも時間が倍かかるのもこの時期。 電気のメーターを記入する人が一軒一軒回ってくるシステムも今時信じられない けれど、それがまた定時に来ないどころか一日待っても来ない!仕方な くメー ターの写真を撮って送る・・・。深く考えると疲れるので黙々と雑用をこなす。

 

 

 

 

 
 
  雨も上がって快晴、再びシャルル・ド・ゴール空港へ。東京行きのエール・フラ ンスは新しい巨大ターミナルからの出発、通関の後長いトラムに乗る。 そして 延々に歩きようやくラウンジへ・・・。見渡す限り続く 搭乗ゲート、まるでノーマン・フォスター設計の香港国際空港のよう。

 

 

 

 

 
 
 
  もちろんラウンジも広大で、どこぞのホテルよろしく打ち合わせ室やライブラ リー(?)もあり一日居られそう。このターミナルは出発便が上海、ドバ イ、 東京とビジネスシティばかりなので打ち合わせ室もまるで会社のように会議をし ている事もしばしば。ラップトップ数台を広げてスカイプしている おじ様の横 で、私はシャンパンを頂きつつ小エビのカクテルなどゴキゲンなリラックスタイ ム。

 

 

 

 

 
 
 
  拡張の一途にあるシャルル・ド・ゴール空港、離陸して機上から眺めるとその広 大さが良くわかる。私が着いた30年前はまだまだこじんまりした空港 だった のに・・・。飛行機が大好きな私は、シャンパンを頂きつつ静かにデータ整理な どする至福の時間。

 

 

 

 

   
 
 
  帰国するとまだまだ暑い日本の9月、いよいよ11月の個展に向けて全てのモー ドを切り替える。「充分に時間の余裕があって、様々な事がきちんと整 理され ている」という状況でないと力を発揮できない不器用な私、個展で展示する写真 や過去の雑誌記事をひたすら整理する日々が始まる。

 

 

 

 

   
 
 
  個展の準備でアトリエから出ることが全く無い(!)日々が続く・・・でも私に とっては至福の時間。飛び回っているのが好きそうに見えるらしいけれ ど、実 は「静かにモノを整理する」のが大好きな私。来る日も来る日整理に明け暮れ、 嬉しい反面「こんなに溜まっていたのだ」と猛省。パリに渡って 30年、駆け 抜けて来た日々がフラッシュバックする。久しぶりにメッキ工場に出向くと隅田 川から渡る風ももうすっかり秋。

 

 

 

 

 
 
  ひたすらアトリエに篭っている日々、久しぶりにテニスに参加させて頂く。弁護 士の先生やお医者様、建築家のグループに入れて頂いて半年、何とか付 いて行 くのが精いっぱい。女史中等科のテニス部だったのはもう遠い昔・・・。でも やっぱりテニスは楽しい!

 

 

 

 

 
 
  来る日も来る日もひたすらアトリエの日々・・・久しぶりの軽井沢は美しい9月 の光に溢れ、テラスでコーヒーを頂くだけで素晴らしい気分転換にな る。でも こういう「綿密に、きちんと計画を立てて、ひたすら準備する」という事が好き な私にとっては充実した毎日でもあり、つくずくモノつくりは 「地味な作業の 積み重ね」だと思う。軽井沢ではデータ整理の仕事、少し場所を変えてもやっぱ り地味な日々・・・。

 

 

 

 

 
 
  またもや別荘から出ることは無かったけれど、データ整理の仕事もはかどり美し い軽井沢の緑にすっかり癒されて東京へ。快晴の車窓からの眺めも抜け るよう な青い空に山々が連なり気分も爽快、素敵な気分転換になった軽井沢。

 

 

 

 

 
 
 
  留守の間お世話になった元所員のY君をお招きしてさまざまなご報告会。忙しい 中でもお客様をするのはとても良い気分転換に。朝のうちにテーブル セッティ ングをしてしまうと、仕事の合間に少しずつ 準備が出来るので気も楽。どんな事も「時間に余裕があってモノが整理されてい れば」、慌てずに段取り良く進められるので疲れない。苔玉を飾った り・・・ そんなアイディアも時間の余裕があるからこそ。

 

 

 

 

 
 
  9月もとうとう最後の週末、軽井沢の吉村順三氏設計による脇田美術館のコン サートにお招き頂く。美しいヴァイオリンとピアノのデュエットを脇田和 氏の 作品の中で聴くという贅沢。演奏のあとは美しい中庭で素敵なガーデンカクテ ル。あけびのつるで編んだ籠に盛られた野趣溢れる果物や取れたての 野菜の ディップ、軽井沢らしい素朴なおもてなしがとても素敵。軽井沢で気取ったパー ティーほど野暮ったいものはない・・・。

 

 

 

 

 
 
 
diary index 11月の個展の打ち合わせでギャラリーに伺う。今回はアクセサリーだけでなく 子供の頃からの工作も展示するので、それぞれの形状に合わせた展示、 そして 什器・・・と考えなければいけないことが沢山あって少し混乱気味。でも過去の 個展の準備を思い出して「大丈夫、一つ一つ丁寧に、紐解くよう にクリアして いけば必ずスッキリ、きちんと纏められる」と自分に言い聞かせる。

 

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